新築やリフォームで欠かせないのが「屋根工事」。
屋根は家を雨風や紫外線から守る重要な構造部分ですが、その中でも野地板が上がってから「ルーフィング」から「屋根葺き完了」までの流れは、住宅の耐久性を左右する大切な工程です。
今回は、屋根葺き工事がどのように進んでいくのかを、分かりやすく解説します。

野地板が完成したら、次に**ルーフィング(防水シート)**を敷きます。
これは屋根の「第2の防水層」とも呼ばれる部分で、雨水の侵入を防ぐ最終防衛ラインです。
野地板の上に防水シートを重ね張りする
つなぎ目部分をしっかり重ねて雨水の侵入を防ぐ
釘穴やタッカー跡を塞ぐことで防水性能を確保
ルーフィングには「改質アスファルトルーフィング」「高耐久シート」などがあり、屋根材や地域の気候に合わせて選定します。
特に足立区や東京近郊では、台風や集中豪雨を想定した高耐久タイプが推奨です。

屋根の頂上部分「棟(むね)」には、換気や雨仕舞のための棟下地材を取り付けます。
また、軒先やケラバ部分には**役物(屋根の端部を保護する金物)**を施工し、風や雨の吹き込みを防ぎます。
この工程では、棟換気システムの設置も行うことが多く、屋根内部の湿気や熱気を逃がすことで、屋根裏の劣化防止・断熱性の向上につながります。

いよいよメインとなる屋根葺き作業です。
ここで使用する屋根材は、住宅のデザインや耐久性・メンテナンス性を左右します。
| 屋根材 | 特徴 |
|---|---|
| アスファルトシングル | 意匠性・価格共に優れる |
| 金属屋根(ガルバリウム鋼板など) | 軽量で耐久性・防錆性に優れる |
| コロニアル(スレート) | コストパフォーマンスが良く人気 |
屋根材を下から順番に重ねて固定していくことで、雨水の流れを自然に誘導します。
金属屋根の場合は、ビスやかん合方式で強固に固定するため、風圧にも強い仕上がりになります。

屋根葺きが完了したら、最後に棟板金を取り付けます。
棟板金は屋根の頂上を覆う金属部材で、ここが緩んだり劣化すると雨漏りの原因になります。
また、周囲の清掃・雨仕舞の確認を行い、最終的な防水テストや仕上げチェックを経て工事完了となります。
完工後は、施工写真を撮影しながらお客様と仕上がりを確認。
屋根全体の勾配、ルーフィングの重ね幅、棟板金の固定状態などを最終点検します。
これにより、施工不備や将来的な不具合を未然に防ぐことができます。
屋根葺きは、見た目の美しさだけでなく、見えない下地(野地やルーフィング)の精度が耐久性を決める重要な工事です。
足立区を中心に1都3県で屋根・外壁リフォームを行う当社では、野地調整から棟仕上げまで一貫施工で対応しています。
屋根の葺き替え・雨漏り点検・棟板金の浮きなどでお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。