屋根塗装を検討する際、屋根の状態を把握するための「ドローン点検」が注目されています。従来の点検は人の手で行うため、足場の設置や高所作業が伴い、時間も手間もかかりましたが、ドローンを使用することで、短時間で安全かつ正確な状態を把握することが可能になりました。屋根のひび割れや劣化を詳細にチェックできるため、最適な塗装プランを立てやすくなります。今回は、ドローンを活用した点検でどのようなメリットが得られるのか、そしてなぜ今注目されているのかを詳しくご紹介します。
ドローンで屋根の点検ってできるの?
「ドローンで屋根の点検ができるの?」と疑問に思う方も多いかもしれませんが、現在では、ドローンを活用した屋根の点検が一般的になりつつあります。
従来、屋根の点検には足場の設置や高所での作業が必要で、時間やコストがかかるうえに、作業員のリスクも伴いました。しかし、ドローンを使うことで、短時間で安全かつ正確に屋根の状態を確認することが可能になっています。
●ドローンの種類
ドローンには色々な種類があり、大きく挙げると以下の3種類です。
・空撮用ドローン
・トイドローン
・産業用ドローン
この中で屋根の点検に使用されるのは「空撮用ドローン」です。
●ドローンに搭載されるカメラは高画質
多くの点検用ドローンは、4Kやさらに高解像度のカメラを搭載しており、細部まで鮮明に記録できるため、屋根のひび割れや塗装の剥がれ、藻やコケの発生箇所まで詳細にチェックすることができます。
●ドローンで撮影できる範囲は?
ドローンの撮影範囲は、使用するドローンの機種やカメラのスペック、また法的な制限によって異なります。屋根点検や構造物の検査などを行う際には、高度30〜120メートル程度から撮影することが多く、目視で操作できる(約500メートル以内)が一般的な範囲とされています。また、カメラの画角(広角や望遠)やズーム機能により、細部まで拡大して確認することもできます。
●赤外線センサーで屋根の蓄熱状態も確認できる
赤外線カメラをドローンに搭載すれば屋根や建物の表面温度を測定し、蓄熱状態や断熱性能の調査が可能です。赤外線センサーは、温度の高低を画像として視覚化できるため、屋根の特定の箇所が異常に高温になっている場合、そのエリアの断熱性能が低下している可能性があり、断熱工事が必要かどうかを判断することができます。
ドローン点検のメリット・デメリット
住宅によっては「急な屋根勾配」「はしごが届かない3階以上の建物」「お隣の建物との距離が近く狭い」などの理由で、はしごや脚立を掛けられず調査が行えない建物もあります。そのような建物にも対応できるのがドローン点検のメリットです。ここからは、ドローン点検のメリット・デメリットをご紹介します。
●メリット
【1】屋根を傷つけずに点検できる
直接屋根に上って点検を行う場合、人の重みで瓦や屋根を痛めてしまうリスクが伴います。一方で、屋根に接触することがないドローンなら、屋根を傷つけたり、壊したりする危険性はなくなります。
【2】屋根の状態をリアルタイムで確認できる
ドローンが撮影した映像をタブレットなどで即座に確認できるため、従来の点検方法よりも迅速に屋根の状態を把握できます。さらに、飛行中の映像をリアルタイムで業者とお客様が一緒に確認することによって、点検の透明性も期待できます。
【3】点検作業の時間短縮
従来の屋根の点検作業は、1時間程度の時間がかかっていましたが、ドローンを使うことで、はしごや足場の準備が不要となり、20分程度で作業が終了するため、作業時間を大幅に短縮できます。
【4】急勾配な屋根を点検できる
ドローンは空中から屋根の点検を行うため、点検対象の高さや形状は制限になりません。急勾配な屋根や3階建て以上の住宅でも、撮影が可能です。また、雨上がりや塗装作業後の屋根も、安全に点検を行えます。
●デメリット
【1】触診による点検ができない
ドローンによる屋根点検では触診による点検が行えません。近距離の目視・触診だから分かる小さな問題点があります。触診で分かるのは、棟板金のクギ抜けや隙間、屋根材の浮きや劣化です。雪止め金具などのゆがみとガタはドローンでは確認が難しいです。
【2】天候に左右される
基本的に雨と風はドローンの天敵です。点検当日に雨風が強く、悪天候が続く場合は、ドローンの飛行がしにくくなります。一般的に風速が8m/sを超えるとドローンの飛行が困難になると言われています。
【3】ドローンでは応急処置ができない
ドローンによる屋根の点検では、たとえ損傷を見つけてもその場で応急処置はできません。そのため、前もって応急処置すべきだとわかっている場合などは、従来通り職人が屋根に上る点検をおすすめします。
【4】騒音がする
ドローンを操縦する際は、モーターやプロペラ(平均で約80㏈(電車の中くらい))の音がします。点検は短時間で終わりますが、近隣住民への配慮が必要です。
ドローン点検で知る「本当の屋根状態」
ドローン点検によって、屋根の「本当の状態」が詳細に把握できるようになります。従来の肉眼点検では見落としがちな以下のような箇所を高精細な映像で確認できるため、見落としが少なくなります。
【肉眼点検では見落としがちな箇所】
・屋根材の表面や接合部にできた小さなひび割れ
・わずかに浮いたり、ズレたりした屋根材
・屋根材の隙間や湿気がたまりやすい部分に発生するカビやコケ
・屋根の表面が紫外線や風雨で劣化し、色あせや塗膜が薄くなっている部分
・屋根材を固定する釘や金具が浮いていたり緩んでいる箇所
・排水不良によって雨水がたまりやすい低い部分や勾配が悪い箇所
・雨漏りの原因となる隙間や、劣化した防水シートなど、表面からはわかりにくい部分
●AIで見える化
ドローン映像は専用の解析ソフトを使って解析されるため、漏水のリスクや早期の修繕が必要な箇所など、細部に至るまで正確に把握できます。こうしたデータが「見える化」されることで、無駄のない適切なメンテナンス計画を立てやすくなります。
●コスト削減
ドローン点検で得られたデータをもとに、屋根材の劣化状況に合わせた塗装や補修のタイミングを判断することができるため、必要以上の補修やメンテナンスを避け、コストも削減できます。
まとめ
梶商会ではドローン点検を実施し、小さなひび割れや劣化箇所も見逃しません。屋根の状態を正確に把握することで、必要な補修や塗装を的確に判断できます。屋根塗装をお考えの方は、ぜひ梶商会へお問い合わせください。
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