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屋根塗装の時期はいつ?劣化のサインや適切な塗装時期を徹底解説します

大切なご自宅を太陽の熱や雨風から守ってくれるのが『屋根』です。建物の中でも特に重要な場所でもありますが、屋根は日々の厳しい環境にさらされているため、定期的な塗装が必要です。定期的に行わないと、劣化が進み家全体にまで被害が及んでしまう可能性があります。この記事では、屋根塗装の時期を見極めるための具体的な劣化症状について解説します。

屋根塗装が必要な理由とその役割

屋根塗装とは、既存の屋根に新たに塗料を塗り直す作業のことです。主にスレート、ガルバリウム鋼板、トタン、セメント瓦などの屋根材で行われます。

●屋根塗装が必要な理由
屋根塗装が必要な理由は、主に屋根の劣化を防ぎ、住まいを守るためです。屋根は日々、紫外線や雨、風、温度変化にさらされて劣化が進みます。塗装が剥がれたり劣化したまま放置すると、雨水や湿気が屋根材に浸透し建物内部の腐食につながるリスクがありますので、定期的な塗装メンテナンスが必要なのです。

●塗装の役割
塗装の役割は大きく分けて以下の3つです。
①美観(屋根を綺麗にする)
②保護(雨、紫外線、サビなどから屋根を守る)
③機能性付加(遮熱や防汚の機能で生活を快適にする)

上記の役割の中で最も重要なのは、「②保護(雨、紫外線、サビなどから屋根を守る)」です。その理由は、塗装による保護がなくなると屋根が劣化し、雨水が内部に浸入してしまう可能性があるためです。これが建物全体の劣化を引き起こし、柱や壁といった重要な部分が傷むことにつながります。その結果、修理には高額な費用がかかることになります。したがって、屋根塗装は非常に重要で、定期的に行う必要があるのです。

屋根の劣化サインの見極め方

建物を守っている屋根の塗装は、紫外線と熱によって徐々に劣化していきます。一般的に、新築の屋根であれば10年、塗り替えをした場合でも7~15年程度で本来の保護機能が発揮できなくなってしまいます。塗装が劣化すると屋根材がむき出しとなり建物全体にダメージが広がる可能性があるため、劣化のサインを早めに見極めることが大切です。

劣化サインの見極め方
●色あせ
緊急度:★★☆☆☆
劣化サインの代表が「色あせ」です。紫外線や雨風にさらされることで屋根の色が褪せ、光沢が失われると、塗装の保護力が低下している可能性が高いです。

●ひび割れ、欠け
緊急度:★★★☆☆
「ひび割れ」や「欠け」も注意が必要です。特にスレートや瓦の屋根材にひび割れや欠けが見られると、その部分から水が浸入しやすくなり、内部の腐食や雨漏りの原因となる恐れがあります。

●コケや藻
緊急度: ★★★☆☆
「コケや藻の発生」も劣化のサインの一つです。コケや藻が増えている場合、屋根材が水分を吸収しやすくなり、塗膜の防水機能が低下していることを示しています。さらに、「塗膜の剥がれ」は特に見逃せないポイントです。剥がれた部分は保護機能が失われており、屋根材が直接雨風にさらされるため劣化が進行しやすくなります。

●サビ
緊急度: ★★★☆☆
「サビの発生」にも注意しましょう。金属が酸素や水に反応してサビが生じますが、塗り替え前にサビを削る必要があるため、範囲が広いと費用が高くなります。サビは小さいうちに対処するのが理想です。

適切な屋根塗装のタイミングとおすすめの季節

屋根塗装を行う適切なタイミングは、屋根の劣化サインが現れ始めたときや、前回の塗装から10年ほど経過した頃です。しかし、屋根材にも種類があり、屋根材ごとに塗装目安年数は異なります。

【屋根材ごとの塗装目安年数】
屋根材:スレート瓦
・耐用年数:20~25年
・塗り替え目安年数:5~10年毎

屋根材:セメント瓦
・耐用年数:30~40年
・塗り替え目安年数:5~10年毎

屋根材:日本瓦
・耐用年数:50~100年
・塗り替え目安年数:必要なし

屋根材:金属屋根
・耐用年数:30~60年
・塗り替え目安年数:5~10年毎

●日本で一番多い屋根材は?
日本で一番多い屋根材は「スレート瓦」です。スレート瓦は、従来の日本瓦やセメント瓦と比べて軽量で、屋根全体の負荷を軽減できるため耐震性に優れています。また、スレート瓦は防水性と耐久性に優れ、10年ごとの塗装メンテナンスで長く使用できます。日本の四季や多雨な気候に適しており耐火性能もあるため、火災リスクの面でも安心です。

●なぜ日本瓦は塗装不要?
日本瓦が塗装不要な理由は、その素材と製造方法にあります。日本瓦は、粘土を高温で焼成して作られる「陶器瓦」や「いぶし瓦」が一般的で、焼成の過程で表面がガラス質になり、非常に高い耐久性と防水性が備わります。このガラス質の層が、自然に水や紫外線の影響を防ぎ、塗装による保護が不要となるのです。ただし、日本瓦は漆喰部分が劣化し雨漏りにつながるケースがあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

●おすすめの季節は?
塗装に最も適した季節は、気温や湿度が安定している「春」や「秋」です。特に4月は気温や湿度、日照時間全てにおいて最適な時期といえます。春や秋は、気温が15℃〜25℃と適温で塗料の乾きが良いため、仕上がりが美しく長持ちします。また、湿度も低く乾燥が早いため、塗料がしっかりと定着し効果を発揮しやすいのが特徴です。

●避けた方が良い季節は?
反対に、真夏や真冬は避けた方が良いとされています。夏は高温や湿気で塗料が乾きにくく、塗膜の仕上がりにムラが出やすくなります。冬は低温が原因で塗料が乾きにくくなり乾燥に時間がかかるため、施工期間が長引く場合があります。梅雨時期も湿度が高いため、避けるのが無難です。

まとめ

屋根塗装のタイミングを見極めるには、劣化サインに注意が必要です。色あせや割れ、コケの発生があれば塗装の時期かもしれません。適切なメンテナンスで屋根の耐久性を高め、建物を長持ちさせましょう。屋根塗装を検討中の方は、ぜひ梶商会へご相談ください。専門スタッフがしっかりとサポートし、最適な施工プランをご提案いたします。

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